入院前日(手術前々日)、病院から病室の案内と体調確認の電話があった。
体調の確認は、発熱などでウィルス性の病気にかかっていないか?とか、手術が受けられる状態か?の最終確認。
病室の案内は(これにはちょっと緊張)、6,280円/日の4人部屋とのこと。ホッ! 病室の空き具合で、「3万円台の部屋になるかもしれない。いいですね」ということで、同意書にサインしたので…。それは病院側の都合なので払う本来払う必要はないのではないか?と一応、交渉はしたものの、「そうなると、手術の日にちが延びますし、その時また4人部屋が空いているとは限りません」だって。
6,280円で受けられる看護に3万円を払うのは嫌だなー。一人部屋は気楽かもしれないけれど、ちょっと寂しい。楽しい旅行中の宿ならまだしも、寝て・病院食を食べて・薬を飲んで・本を読むだけの空間に1日3万円も(10日入院すれば30万以上)なんて。
手術前日に入院。
海外旅行に持って行くキャリーバッグに入院グッズを詰め、娘に送られて朝、入院。
入退院受付窓口で手続き後、病棟に移動。何をしたらよいのか全然わからず、イスに座ってスタッフの指示待ち。ちょっとマゴマゴしてしまう。
ロッカーや備え付けの机に持参したグッズを入れ、パジャマに着替えるとやっと入院の実感が沸いてきた。娘は、孫たちの降園・下校時間のため帰宅。いよいよだなー!
昼食後から夕方にかけて、担当の医師や看護師さんが挨拶や伝達に度々顔を出してくれる。病院にとっては、大勢の患者のうちの1人、と思うので、全く期待はしていなかったが、スタッフは意外にも親身な感じ。いつも世話を焼く立場なので、ヤケに嬉しい。
夜、下剤を飲み、9時以降は飲食が一切禁止。
手術前のインフォームド・コンセントの際、全身麻酔をかけた時は呼吸も止める、と聞いてビックリ。なので、説明に来てくれた麻酔医にはちょっと熱心に話を聞いてみた。まぁ、お任せするしかないのだけど…。
初日の夜。眠れず、朝が来るのが待ち遠しかった。不安とか枕が違うとか、そんなデリケートな理由ではなく、9時就寝が体に馴染んでいないだけ。11時過ぎに床につき、1時間くらい本を読んで、自然に眠りにつく、という日常とかけ離れていて…。4人部屋だと、読書灯をつけるわけにもいかず、6280円と3万円の現実を知る。