手術までの経過 その1

腹部に腫瘤を見つけた

2012年6月初旬、ふと触ったお腹に腫瘤があるのを発見。骨盤内のほぼ下半分に石のように硬い何か。仰向けに寝た状態でその部分を押すと、ガッチリ手に感じるものの、立った状態でははっきりわからない。けれど尋常ではない大きさと硬さに驚く。

関節リウマチの治療(エンブレルの自己注射)に通っている近所のF病院(内科・リウマチ科)の医師に診てもらったところ、「子宮筋腫だと思うよ。1kgくらいあるから手術することになりそう。閉経すると自然に小さくなるんだけどね。早く婦人科で診てもらってください。」との事。

リウマチ薬エンブレル使用のサポート(膠原病科)として4ヶ月に1度受診している順天堂東京江東高齢者医療センターの受診を勧められたけれど、手術を受ける事になった場合、家族のためになるべく近い病院を、という思いから、地域の中堅病院「あそか病院」宛の紹介状を書いてもらい、翌日受診。

病院めぐり

あそか病院

内診で「子宮筋腫は大きく、通常なら手術で摘出した方が良いけれど、リウマチの方が重篤なので、手術はせず経過観察します。ただ、そのためにも子宮筋腫が悪性でない事を確かめるためMRI検査を受けてください。当院にはMRIの設備がないので専門の施設か他の病院で」という話に。

それなら、MRIを備えた病院で検査もその後の診察も受けた方が良いと判断し、比較的近い(自転車圏内)同愛記念病院の受診を決める。家族の負担を思うと、どうしても近場の病院に入院したくて…。

同愛記念病院

あそか病院とF病院の医師から、それぞれ同愛記念病院宛の紹介状を書いてもらい、受診。内診と超音波検査を受ける。

診察後、超音波検査の画像をもとに詳しい説明があり、子宮や筋腫のことがおぼろげながら理解出来たように思う。間違いなく子宮筋腫なので、MRI検査の必要はないが、かなり大きいので手術は必要とのこと。ただ、同愛記念病院にはリウマチ科がないので、他の病院のリウマチ医と連絡を取りながらの治療となる。連絡も患者自身の役目となるので、負担が大きい。という事で、同愛記念病院での手術も断念。

結局、順天堂東京江東高齢者医療センターの婦人科で手術を受け、不調になったら同センターの膠原病科を頼るという事に心を決める。

順天堂東京江東高齢者医療センター

手術が必要と思って受診するも、関節リウマチに配慮する方が重要なので手術をせず、経過観察しましょう、とのこと。そのために、心配のいらない子宮筋腫かどうか確認するため、MRI検査を受けることになる(あそか病院医師と同じ見解)。

MRI検査(造影剤なし)の結果、通常は濃いグレーのはずの部分が白く写り、経過観察というわけにはいかなくなる。腹腔鏡手術では、子宮を切り刻んでしまうので、病理検査ができないので開腹全摘手術と決まる。「閉経しているので、役目のなくなった卵巣・卵管も一緒に摘出しましょう」との事。「癌のリスクがなくなるので、取った方がいいですよ」と。

2週間以内に手術日を知らせてくれるという話だったのに、待てど暮らせど連絡が来ない。しびれを切らして、外来に電話をすると医師が「今日、もう一度カンファレンスにかけるので、もう少し待ってほしい」と。待つのは全然構わないけれど、約束は守ってほしいな、という心境。知らせを待って、仕事を休むための段取りをするつもりでいたのに……。ちょっとプリプリ。

その日の夕方、カンファレンスの結果を知らせる電話があり、「順天堂東京江東高齢者医療センターより設備などが整っている、御茶ノ水の順天堂医院に転院してください」とのこと。

MRI検査で写った白い部分が、子宮肉腫の疑いアリ、とでたようで……。

つづく...

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