厚生労働省の規定では、
患者への十分な情報提供を行い、患者の自由な選択と同意に基づいて行われる必要があり、患者の意に反して特別療養環境室に入院させられることのないようにしなければならないこと。
となっています。
入院の際、いかにも患者側が差額ベッド代の有無で病室を選べるように読めますが、東京の大学病院などでは、病院側の言いなりとなることが多いようです。
差額ベッド代は必須かも?
私は数年前の入院時、差額ベッド代のかからない4人部屋を第一希望、差額ベッド代が6,820円/日の4人部屋を第二希望にしました。
入院の受付係からの説明は、差額ベッド代無しの部屋は低所得者や長期入院者になるべく回るようにしているので、希望に添えないかもしれない。
また、第二希望の病室に空きが無い場合、個室(32,550円/日以上=個室)になるので了承してほしい、と。
- 私---
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病院側の意向で病室が決められる場合は、差額ベッド代は不要と聞いていますが…
- 病院受付---
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無料の病室が空くのを待つと、手術日が決められないので、延期となりますが…
病室の空きと手術可能日が偶然!一致するのを待つというのは、全く現実的ではないので、入院同意書にサインしました。
この時点で、差額ベッド代が発生すれば必ず支払わなくてはなりません。
10日の入院で、68,200円弱か、300,000万円以上か?
入院前日に病院からかかってくる電話でどんな病室か知らされます。
病状や患者の性格などで多様な病室が必要なコトは理解できます。
病院側がやりくりしながら、入院患者を受け入れる大変さもわかります。
なので差額ベッド代が発生するのも仕方ないと思っているのですが、6,820円/日の上が32,550円/日というのは、ちょっと辛くないですか?
32,550円/日からどんどんグレードアップして10万円/日近い室料の設定は、庶民の感覚と遠すぎる!
せめて、6,820円/日の上に、例えば9,000円や15,000円などの選択肢が欲しいです。
医療費は高くなれば高額療養費の利用で、支払いは頭打ちになりますが、差額ベッド代は全額患者負担です。
入院の時、1番考慮しなくてはいけないのは、もしかしたら治療費より差額ベッド代かも?なんて、バカなコトを思ったりします。
高額療養費の対象にはなりませんが、確定申告の際、医療費控除の対象にはなるので、必ず申告しましょう。
稀には差額ベッド代が免除の時も
ずっと以前、叔父が救急車で運ばれ緊急入院した時の話です。
入院することになった時、個室しか空いてないとの事で差額ベッド代を知らされた叔母は「じゃ、廊下でいいです」と答えたそうです。
本当の話です。
すんなりという訳ではないと思いますが、結局無料で個室に入りました。
ちょっとビックリしましたが、叔母は厚生労働省の考え通りの行動で正しい対応を受けたのだと思います。
有料室や差額ベッド代を取らないと経営的に厳しいのかもしれませんが、患者側の負担の大きさをもっと考えてほしいと思います。
病院都合と患者の意思がなるべく一致するような方法があれば…と切に思います。