初めて入院する時は何もかもわからなくて、病気だけでなく入院生活そのものへの不安もストレスになります。
でも受け入れ側の病院は毎日おおぜいの入院患者を受け入れ送り出していますので、すべてはシステム化され、大方の患者にとってそれほど心配する必要がないように準備されています。
入院したら、わからない事を確かめ、言われたことを守り、自身の健康回復につながるような生活を心がけていれば、案外楽しい時間を持てたりします。
その前に上手に入院の準備をしましょう!
入院時に持って行くもの
自身や家族が入院する時、何を持って行けば良いか?
普段考えることが無いので、迷いますよね。言ってしまえばケースバイケース!
- 病院の規模
- 病院独自のシステム
- 病気の種類
- 手術の有無
- 入院の期間
いろいろな要素で準備するものを大きく違ってきます。
ですが、当サイトで案内しているような大病院は入院ガイド(案内書)的なものが、ホームページや印刷物として用意されています。
その内容にそって準備すれば良いです。
それに加え
- 持って行きたいもの
- あったら便利なもの
- 借りた方が良いもの
など、少しでも病室での時間を快適にするため、自分の希望を考えましょう。
病院のホームページ → 入院関連のリンク → 入院時に準備するもの
どの病院もほぼ上記のようにリンクをたどると入院案内が見られると思います。
多くの病院で必要なもの
多くの大病院で必要と明記されている(大雑把に)このようなものです。
- 洗面・洗髪道具
- タオル類
- パジャマ(寝巻)
- 下着
- 羽織るもの
- ティッシュペーパー
- 室内履き
- イヤフォン
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- 洗面・洗髪道具
石鹸・シャンプーが備え付けか要確認(こだわりがあるなら全部持参) - タオル類
バスタオル1・フェイスタオル2・ハンドタオル2
これくらいが妥当か
※大抵レンタルあり - パジャマ(寝巻)
私の入院時はほぼ前開きパジャマ、あとは浴衣とTシャツ
着替えを手伝ってもらう時も前開きが簡単
※大抵レンタルあり - 下着
ゆる目、大き目がおススメ - 羽織るもの
空調が効いているので大袈裟なガウンは不要
腰丈程の軽い素材の上着が便利 - ティッシュペーパー
薄型の箱入りが安定し利用しやすい - 室内履き
スリッパは危ないのでNG - イヤフォン
テレビやスマホの音声を楽しむ
あったら便利なもの
- 蓋付き保温タンブラー
食事の時に配られるお茶をずっと温かく
給湯器などもありますが、億劫な時もあります - 小ぶりのトートバッグ
洗面やお風呂など移動時に荷物を入れる - ビニール袋
濡れたもの、汚れもの、取っておくものを仕分け - 映画配信サービスの契約
長期入院なら特に。
Amazonプライムなら買い物にも便利 - 病院の許可がでるならモバイルWiFi
入院案内書にあっても不要なもの
入院案内書に意味不明のものが書かれている場合があります。
ストロー、T字帯、着圧ソックス…など。
人によって要不要がありそうなものは病院に確認したほうが良いです。案内書に書いてあるので用意したら、不要だったとか、病院指定のものがあった、なんてコトもありますから。
また、必要なものはほぼ病院の売店やコンビニに置いてあります。
慌てて用意せず「要るのかしら?」と思ったら、まず確認です!
洗濯機・乾燥機、クリーニング
大きな病院には入院病棟に洗濯機・乾燥機があります。そこそこ動けるなら自分で何とかなります。
クリーニングを頼める病院もあります。
経済的には下記の順となります。
家族に頼るか、自分で動くか、お金に頼るか…の判断です。
比較的元気ならどれでもOKですが、体力・気力が衰えているなら1か3。
- 家族に自宅での洗濯を頼む
- 病院内の洗濯機を使う(有料)
- クリーニングを頼む(有料)
頼る人がいないのに、体力的にも厳しい場合はパジャマやタオルをレンタルしましょう。
レンタルの利用
パジャマやタオル類のレンタルサービスも大抵の大病院にはあります。
1日数百円で清潔なパジャマやタオルが借りられます。コロナ禍でもあるし、家族に洗濯物の受け渡しに通ってもらうより、気が楽かもしれませんね。
例えば…
慈恵大学病院には、オリジナルのパジャマやタオルのレンタルサービスがあります。
パジャマ・バスタオル・フェイスタオル 1日550円(税込)/男女兼用/サイズS・M・L・LL・3L
入院生活のストレスを減らす工夫
強制的な安息日
病室に缶詰め、と思ってしまったら辛くなります。
入院中は神様からもらった強制的な休養・安息日と思って、その時間を楽しむ、またはだらける時間にしましょう。
ストレスが健康に良くないことは知られています。喜びや安心は体も心も元気にします。
今こそ趣味と好奇心を
映画を見まくる、本を読みまくる、お肌の手入れを徹底的に、好きな音楽を1日中聴く…今までしたくても十分にはできないと思っていた小さな趣味を何も心配せずにやれます。
3食提供されるし、用があれば看護師さんたちが言ってくれる、何も考えなくて大丈夫、時間を気にしなくても大丈夫、ただ、ベッドにいて誰かの指示があるまでずっと自由時間!
普通の生活の中ではなかなか得られないこの特別待遇を無駄にせず、存分に自分を喜ばせてあげましょう。
意外に忙しい毎日
とは言いつつ、入院生活は意外に忙しいです。
検査や回診などで、思うほど1日が長いということはありませんでした。
多床室だと、隣のベッドの方と話し込んだりしているとあっという間に就寝時間。
大抵の病院は午後9時が消灯時間。あっという間に1日が終わってしまう感じの日も多かったです。
入院生活は待つ!を知る
入院生活は待つことが多いです。
回診しかり、お風呂しかり、ナースコールしかり…。
生活全般を誰かにゆだねているということは、相手の時間に合わせるのは仕方ないです。
特に看護師さんの仕事は大変。
ナースコールですぐ来てくれなくても心配ご無用。自分専属ではないので、待つのに慣れましょう。
手が空いていればすぐ来てくれます。来てくれないのは他の患者の用をしている最中。お互いさまです。
病室の過ごし方
入院で辛いのは、夜の時間。夜9時消灯なんて、大人には耐えられないくらいの時間です。
でも、体を休め回復を促すにはたくさんの睡眠が重要。
どうしても眠れない時は、ナースコールして「どうしても眠れない」と言えば、大抵睡眠導入を持って来てくれます。
あまりあっさり処方されたので驚きましたが、多くの患者が同じことを訴えるのだと思います。
薬で眠るのが良いこととは思いませんが、時と場合によっては必要と思います。
夜眠れず、お昼寝をたっぷりしてしまうとまた夜の不眠、悪循環にもなりますし…。
入院費
健康保険のお蔭で、高額療養費以上の額はあとから戻ってきます。
ただ、差額ベッド代はその範疇ではないのでご用心。東京の大病院はこの差額がもの凄い額です。
どのタイプの病室に入院する(できる)かで、入院費用が全然違ってきます。
入院費が不安な場合は病院内の相談室に行くことをお勧めします。
自分で思い悩んでも何も出てこないです。
相談室に行けば、多様なケースの対応方法を熟知するプロがよい知恵をくれます。